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飴屋法水『ブルーシート』(11/7~)

公演情報

2015.09.26


ブルーシート

『ブルーシート』は、2013年に福島県立いわき総合高校の生徒たちと飴屋法水が正面から向き合い、多くの対話を重ねながら創作されました。東日本大震災を経験した生徒たちの実体験から生まれた会話の断片やモノローグを編み、学校生活という限られたときのなかで彼らの中に刻まれた記憶と風景が錯綜していきます。2013年1月の真っ青に澄んだ晴れ空のもと、いわき総合高校のグランドを舞台にしてわずか2回だけ行われた上演でしたが、演劇界の芥川賞とも言われる第58回岸田國士戯曲賞を受賞するなど、全国的に大きな反響を呼んだ作品です。初演から2年半が経ち、当時の高校生たちは卒業後、多くはいわきを離れ、それぞれの道を歩んでいます。仮設校舎のなくなった高校の校庭において、2015年のいま、『ブルーシート』が再び上演されます。

【初演時のあらすじ】
舞台は仮設校舎の傍らのグラウンド。登場するのは、2011年3月11日をいわきで経験した10人。彼らはその年の4月に高校に入学し、仮設校舎で授業を受けていた。かけがえのない学生生活のなかで、あえて話してこなかった震災と原発事故にまつわる記憶が語られていく。あの日に草むらで見かけたブルーシートに包まれた体のようなもの。トンビが羽ばたく青い空。進路のこと、恋のこと、出産のこと。眠る練習をしていると話すモモ。土埃のなかダンスのステップを刻むフミヤ。あの日を境にした日常を生きる高校生たちによるお話。

作・演出・美術・音響:飴屋法水

■日程・会場:2015/11/7[土]~8[日] 福島・福島県立いわき総合高等学校 校庭
2015/11/14[土]~15[日]、12/4[金]~6[日] 東京・豊島区 旧第十中学校 グラウンド ☆フェスティバル/トーキョー15 プログラム

■料金:<福島公演>一般3,000円/学生1,500円/当日3,500円(全席自由席・整理番号付)
<東京公演>自由席(整理番号つき)3,500円(当日+500円)、立見席(整理番号つき)2,500円(当日+500円)

■上演時間:1時間30分(休憩なし・予定)

■注意事項:
<福島公演>
※雨天決行、荒天中止。前日の19時にプリコグウェブサイトにて上演の可否を発表いたします。
<東京公演>
※雨天決行・荒天中止
※天候に関わらず、各公演の前日19時に上演の可否を F/T公式ホームページ にて発表いたします。
ただし、それ以降に主催者の判断により変更になる場合がございます。
※会場に駐車場、駐輪場はございません。公共交通機関をご利用ください。

飴屋法水

1961年生まれ。1978年に唐十郎の「状況劇場」に音響で参加。1984年に「東京グランギニョル」、1987年に「M.M.M」を立ち上げ、その独特な舞台表現で人気を集める。1990年より現代美術に発表の場を移し1995年の『ベネチアビエンナーレ』において『パブリックザーメン』を発表するが、同年作家活動を止め、様々な動物を飼育販売する「動物堂」を開始。2005年『バ  ング  ント』展にて作家活動再開後は、『フェスティバル/トーキョー』『水と土の芸術祭』『国東半島アートプロジェクト』などに参加。いわきの高校生たちと共作した『ブルーシート』は『第58回岸田國士戯曲賞』を受賞した。