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【山田百次 作・演出】 青年団リンク ホエイ『麦とクシャミ』(8/6~)

公演情報

2016.07.15


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1943年の暮れ、洞爺湖のそばのサケやマスが孵化することからフカバと名付けられた村の、のどかな麦畑が突如隆起してきた。日々20センチずつ、地面はみるみる盛り上がってくる。やがて川は氾濫し、ある家では坂の下にあった隣家が目前にまでせり上がってきた。その村には鉱山から採れた鉄鉱石を室蘭の製鉄所に運ぶための鉄道が走っていた。資源を国内調達しなければならなくなった国にとってその鉄道は生命線であった。軍は鉄道の死守を命じ、軍人、村人、囚人など総出で盛り上がった鉄道の掘り下げ工事を行った。
地面はやがて噴火をはじめ、いくつもの火口を作ると、巨大な溶岩ドームを形成。出来上がった火山はのどかな田園と集落を消滅させた。戦時下の日本において、この不気味な火山の出現のことは国民が動揺し戦意が低下するという理由で世間には情報を伏せられていた。

《噴火ハ昨昼頃ヨリ勢ヒ弱リ 人畜ニ死傷ナシ 安心セヨ 憶測的流言ヲ慎ムベシ》

本作は1943年の暮れから45年9月にかけて、北海道洞爺湖のそばに出来た火山、昭和新山の誕生に翻弄される人々を描くものである。

作・演出:山田百次
出演:中村真生、伊藤毅、緑川史絵、河村竜也(以上青年団)
山田百次(劇団野の上)、宮部純子(五反田団)、朝比奈竜生

■日程・会場:
≪東京公演≫
8/6(土)19:30、7(日)14:00、8(月)19:30★、9(火)14:00★/19:30★、10(水)19:30、11(木)11:00/16:00、12(金)19:30、13(土)14:00/19:00、14(日)11:00
東京・こまばアゴラ劇場
★=山田百次によるアフタートークあり

≪三重公演≫
10/14(金)19:00★、15(土)14:00、16(日)14:00
三重・四天王寺スクエア
★=山田百次によるアフタートークあり

■料金:〔前売・予約・当日ともに〕全席自由、日時指定、整理番号付 *未就学児の入場はご遠慮ください。
≪東京公演≫一般3000円、学生2000円、高校生以下500円
*学生・高校生以下の方は、当日受付にて学生証のご提示をお願いいたします。

≪三重公演≫一般2500円、22歳以下1000円
*22歳以下の方は、当日受付にて年齢確認証のご提示をお願いいたします。

劇団野の上

出身地・青森での演劇活動を経て、現在神奈川に住みながら首都圏や仙台等で俳優活動を続ける山田百次(ヤマダモモジ)の作・演出作品を上演する為に、2009年に結成された青森を拠点とする地方劇団。「ふすまとぐち」が旗揚げ公演となる。それぞれに演劇活動を経て、山田をして「過激な女優たち」と言わしめた青森在住の乗田夏子・藤本一喜・鳴海まりかと共に、主に地方を舞台とし津軽弁を用いた表現手段で、青森を拠点としながらも近隣都市や首都圏での活動も視野に入れている。「野の上」という劇団名には「社会という荒野の上に立つ人間の姿を描きたい」、そして「役者と観客がいれば芝居は野の上でも(どこででも)できる」という思いが込められている。舞台装置や照明は極力シンプルにし、生身の人間を見せることを信条とする。騒々しくも軽快な津軽弁エンターテイメントを目指している。 ★公式サイトはこちら★