演劇最強論-ing

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iaku『walk in closet』(11/13~)

公演情報

2015.09.26


iakuwalkincloset

クローゼットとは、自身のセクシャリティーを公表しない状態のことをいう。

「お母さんはあんたの味方でいたいねんやんか。」
「味方って何。敵なんかおらんかったのに。今の今まで。」

【あらすじ/イントロダクション】
 もう10月になろうとしているのに、この数週間は季節外れの台風や、停滞前線の影響で強い雨を伴った不安定な天気が続き、香茨も土砂崩落や河川氾濫への警戒が強まっている。
 そんなある秋の日曜日。藤倉家のリビング。今日は曇りの予報だったのに、昼過ぎから強い雨が降ってきた。父・利弘は災害対策の自治会会合に、息子・政次は朝からバイトに出ている。母・清美は隣人の椿本婦人を招いてお茶をしている。
 世間話の中で、椿本が政次のバイト先の店長・平良が「オネエ」だという噂があると言い出した。清美は平良に何度も会っているので、その噂話を笑い飛ばしていたが、少し気にかかっていることがある。以前、政次の部屋のクローゼットで見つけた同性愛者向けのDVD。友達のいたずらかもしれないし、ふざけて持っているだけかもしれない。このことはまだ政次には聞けてない。
 どんどん強くなる雨音。市の広報車が「土砂災害にご注意ください」とアナウンスしている。清美は政次の帰りが心配だ。あの子は無事に帰ってくるのだろうか。

作:横山拓也
演出:上田一軒
出演:林英世、や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)、岸本奈津枝、緒方晋(The Stone Age)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)、池之上頼嗣(劇団ひまわり)、福谷圭祐(匿名劇壇)

■日程・会場:2015/11/13[金]~16[月] アイホール(伊丹)
■日程・会場:2015/11/20[金]~22[日] 吉祥寺シアター(東京都)
■料金:
前売 一般:3,300円、U-22:1,500円
当日 一般:3,500円、U-22:2,000円
高校生:前売・当日ともに500円(枚数限定)
※伊丹公演は日時指定・自由席、東京公演は全席指定
※U-22、高校生以下の方は年齢の確認できるものを受付でご提示ください


■上演時間:約100分(予定)

iaku

劇作家・横山拓也による大阪発の演劇ユニット。緻密な会話が螺旋階段を上がるようにじっくりと層を重ね、いつの間にか登場人物たちの葛藤に立ち会っているような感覚に陥る対話中心の劇を発表している。間口の広いエンタテインメントを意識しながら、大人の鑑賞に耐え得る作品づくり、繰り返しの上演が望まれる作品づくりを心掛け活動中。 代表作として2009年「エダニク」(第15回日本劇作家協会新人戯曲賞)、2013年「人の気も知らないで」(第1回せんだい短編戯曲賞大賞)のほか、近年の発表作に2018年「逢いにいくの、雨だけど」(第22回鶴屋南北戯曲賞ノミネート)、2019年「あつい胸さわぎ」がある。 ★公式サイトはこちら★