演劇最強論-ing

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大道寺梨乃『これはすごいすごい秋 “This is a Great Great Autumn”』(11/3~)

公演情報

2016.10.29


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「これはすごいすごい秋」

“This is a Great Great Autumn”


is


ながいながい秋の夜ひとり台所で秋の森へ行く妄想をする人間(女性、時には動物)におこるなつかしい未来のはなし。

a story that draws out a nostalgic future which happens to human beings (women, but sometimes animals) when they fantasize about going to the autumn forest in the kitchen.


時は9月の終わり

It was the end of September


金色の夕方

A golden afternoon


東京の北の丸公園の園内中央に位置する池のほとりで

Beside the pond in the middle of Kitanomaru Park in Tokyo


平日の夕方16時

It was 4pm on a weekday


これは今からもう7年も前の景色

This was a view from 7 years ago


暑すぎず寒くもない秋の始まりの公園

It was the beginning of autumn in the park, the weather was not too hot and not too cold


夕日が水面に反射して金色にかがやく

The sunset reflected on the surface of the water and shined in gold


そこで寝そべるわたしの首には貝の首飾り

I was lying there with a big seashell necklace around my neck


を首にかけたわたしの目の中に目の前の木の葉と空と大気と宇宙が同時にうつる

And in my eyes, there were the leaves of the tree in front of me, the sky, the atmosphere and the universe


ああおいしいおいしいりんご

Oh, it’s a very very delicious apple


ときどき信じられないような夢のようなことが現実で起こる

Sometimes many unbelievable and dream-like things happen in reality


キッチンでスコーンを焼く

I bake scones in the kitchen


慣れてきたので、スコーンはだいたい40分もあれば焼きあがる

I got used to the baking so it only takes around 40 minutes


粉をふるって中に入れるクルミを砕いて砂糖を20g塩も少々

I sift the flour, crush the walnuts, add 20g of sugar and little bit of salt


スコーンを焼いているじかん薄暗いキッチンでiPhoneをみていたらともだちがこんな詩をポストしてる

When the scones are in the oven, I find a poem that my friend uploaded on Facebook on my iPhone


それを読んでいる時間誰もいないキッチンから薄暗い秋の森へとすこしづつすこしづつ進んでいく

As I read the poem, I slowly move towards the autumn forest from the kitchen


足元でぺきぺきなるしめった小枝乾いた落ち葉がさわさわ鳴って

The moist twigs and fallen leaves make a crispy sound under my feet


次に踏み出す足音をわたしより先につくっているみたいだ

They seem to be making the sounds of my footsteps before I step forward


これはすごいすごい秋

This is a great great autumn


もしくは、ながいながい秋の夜

Or a long long autumn night


もしくは、何かが道をやってくるこのすごいすごい秋の夜のなか。

Or something wicked this way comes in this great great autumn night.



作・演出・出演:大道寺梨乃(快快)
協力:藤原ちから/カルメン・カステルッチ/Teatro Comandini/快快

■日程:2016/11/3[木祝]19:30、4[金]19:30、5[土]19:30、6[日]18:30
《アフタートーク》
4[金]:藤原ちから(BricolaQ主宰)、5日[土]:山田由梨(贅沢貧乏主宰)、6[日]:小林晴夫(blanClassディレクター)

プロフィール
◇藤原ちから… 批評家、編集者。ラボラトリー&メディアBricolaQ主宰。主に演劇の批評をしており、徳永京子との共著に『演劇最強論』、またウェブサイト「演劇最強論-ing」を随時更新。「横浜サウンド☆クルーズ」第3火曜に出演中。国内外各都市で遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を横浜を中心に、城崎温泉、マニラ、デュッセルドルフなど各地で展開している。
◇山田由梨… 『贅沢貧乏』主宰。2012年の旗揚げ以来全ての贅沢貧乏の作品のプロデュース、舞台作品の脚本演出を手がける。自身も女優として活動している。贅沢貧乏の3年ぶりの劇場公演となる「テンテン」がアトリエ春風舎で12月9日から19日まで公演予定。
◇小林晴夫… 2009年blanClassを創立、芸術を発信する場として活動をはじめる。以来、毎週土曜日の夜に行っているLive ARTのほかに、月イチセッション、週イチセッションなどを企画運営している。編著に『market by market 12 – スカイホーク特集』(1997・マーケット発行)、『Bゼミ「新しい表現の学習」の歴史』(2005・BankART1929発行)がある。


■会場:神奈川・blanClass
■料金:予約2500円、当日3000円
※ドリンク別

藤原ちから

1977年高知市生まれ、横浜在住。批評家、編集者、BricolaQ主宰。12歳で単身上京し、東京で一人暮らしを始める。以後転々とし、出版社勤務の後、フリーに。武蔵野美術大学広報誌「mauleaf」、世田谷パブリックシアター「キャロマグ」などの編集を担当。現在は演劇批評を中心に様々な記事を執筆。辻本力との共編著に『〈建築〉としてのブックガイド』(明月堂書店)。徳永京子との共著に『演劇最強論』(飛鳥新社)。演劇センターF創設メンバー。また、遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を各地で創作している。 ★公式サイトはこちら★