演劇最強論-ing

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sons wo: 最後の公演『流刑地エウロパ』(2/2~)

公演情報

2017.12.1



sons wo: は2018 年2 月に最後の公演となる『流刑地エウロパ』を上演致します。
sons wo: は2008 年にカゲヤマ気象台の作品を上演するプロジェクトとして設立され、この度10周年を迎えます。その間、特定の方法論やスタイルによらず、公演の都度に新しいことを試み、様々な作風を展開して参りました。
sons wo: の「sons」は英語の「息子」を、「wo:」は「無意味さ」を、それぞれ表しています。これは良い意味での無責任さと軽さの下で、固定されないあり方をしていこうということを意図していました。しかし10 年間の活動の中で、特定のスタイルをとること、何らかの「責任」を負うことの必要を感じてきました。それは同時に、やっとそれらのことができるという自負が生まれたということでもあります。
したがって、sons wo: はもう終わりです。今後の形については現在準備を進めているところですが、最後の上演では、これからの新しいスタイルを予告するようなことができればと思っております。
今作は『2001 年宇宙の旅』に範を取った、大きな宇宙と歴史を背景にした日常の物語です。『2001年』は神の存在と人類の歴史を根底からひっくりかえし、まったく新しい存在として人間を定義しました。『流刑地エウロパ』も同様に歴史を無効化したうえで、改めて現在に立ちながら新しく世界を見つめ直すような、厳しく絶望と孤独のうちにこれからの未来を生きていくような作品となる予定です。
会場は北千住にオープンしたばかりの新しい劇場であり、その挑戦的なラインナップと共に動向が注目されている「BUoY」、映像には前作『シティⅢ』でも美術を担当した気鋭の美術家、涌井智仁氏を再びお迎えします。
sons wo: の最後の作品にどうぞご期待ください。



作・演出:カゲヤマ気象台

出演:佐藤駿(犬など)、田上碧、畠山峻(PEOPLE 太)、日和下駄、山村麻由美、米川俊亮(ヨネスク)

■日程:2018/2/2[金]~4[日]
2/2(金)19:30~
2/3(土)14:00~/19:00~
2/4(日)15:00~

■会場:BUoY

■料金:前売:3,000円、当日精算:3,200円、当日:3,500円

sons wo:

2008年設立。カゲヤマ気象台の演劇プロジェクト。 東京と浜松の二都市を拠点として活動する。 ディストピア以後の世界観、現代詩的な言語感覚、おかしみと悲哀のある演出が特徴。 主な作品に『野良猫の首輪』(2013)『シティⅠ-Ⅲ』(2015-2017)など。 F/T13公募プログラム参加。『芸創CONNECT VOL.6』最優秀賞受賞。 2015年度よりカゲヤマがセゾン文化財団ジュニア・フェローに選出。 ★公式サイトはこちら★