【結果発表】心のベストテン第1位2025
特集
2026.01.30

今回、演劇最強論-ingとしてははじめての試みとして、小劇場年間ベストを読者の方に聞く企画、『小劇場から選ぶ 心のベストテン第1位2025』をやってみました。
本当にたくさんご応募いただき、応募条件でもある100字以上の推薦コメントでもみなさまの熱い想いをしかと受け取らせていただきました。
ご応募いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
というわけで結果を発表したいと思います!
ベストテンって言ってたのですが、同票数もありまして、ベスト5の15作品を発表したいと思います。
※得票数の発表はいたしません。ご了承ください。
まずは5位です。同数で7作品ございます
<5位>
ウンゲツィーファ演劇公演『湿ったインテリア』
2025/5/19[月]~27[火]@早稲田小劇場どらま館
柿喰う客 新作本公演2025『超音波』
2025/9/19[金]~28[日]@ザ・スズナリ 他
宮下貴浩×私オム プロデュース第9回公演 舞台『霧』
2025/6/4[水]~15[日]@シアターサンモール
幻灯劇場 第12回公演『Waltz for Daddy』
2025/9/5[金]~7[日]@ロームシアター京都 ノースホール 他
ダダルズ公演『よだれ観覧車』
2025/11/17[月],24[月・祝]@中野スタジオあくとれ 他
やみ・あがりシアター第22回公演『白貝』
2025/10/8[水]~19[日]@浅草九劇
“Le gai mariage”『ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚』Vol.4
2025/9/12[金]~28[日]@六本木トリコロールシアター
続きまして4位です。4作品あります。
ここからいただいたコメントの一部をご紹介いたします。
<4位>
いいへんじ『われわれなりのロマンティック』
2025/8/29[金]~9/7[日]@三鷹市芸術文化センター 星のホール
コメント
大切な人との関係性の心の機微を丁寧に描いており、私自身の大切な異性の友だちについての記憶を思い出し、異性というだけで規範の恋愛的概念を押しつけられていやだった気持ちや、恋人じゃないけど大切な関係があってもいいと肯定された気持ちで、感動し、涙が出た。34年間の人生の中で1番いい演劇だった。(はっしー様より)
TANK PLAN #2 舞台『死んだ山田と教室』
2025/10/1[水]~12[日]@下北沢 駅前劇場
コメント
今年見た小劇場どころか今年見た舞台の中で1番良かったです!
誰もが通った教室で繰り広げられる男子高生ならではのくだらなさがある中で物語が進むにつれて大人に成長していく生徒、教室に取り残されてしまう生徒の差が明らかに見えてくるのが苦しいほど刺さりました。
そして圧巻のラストシーン。
素敵な物語、素敵なお芝居を思い出として心に留めながら生きていこうとスっと思えた素敵な舞台でした!(ふぃお様より・一部抜粋)
宮下貴浩×私オム プロデュース第10回公演 舞台『許溶のとき‐kyoyō no toki‐』
2025/12/10[水]~21[日]@シアターサンモール
コメント
三田家の血を引いたものは、曾祖父の命名によって人生の線路を引かれているところ(長男家系は曽祖父の名前を引き継ぐ、音楽をしてほしいから”宗音”、パイロットになって欲しいから”空人”、金メダルが欲しいから”金人”等)。もちろん成功者もいれば、失敗する者もいる。家系が複雑なため、隠したいこともある。少しリアルとは遠い、決して楽しいとは言えない内容だったが、家族の大切さ、家訓を重んじる話、とてもおもしろかったです。(にゃーたん様より)
優しい劇団『光、一歩手前』
2025/11/1[土]16[日]@高円寺K’sスタジオ本館 他
コメント
切なくロマンチックな台詞や魅力的な俳優達に加え、令和の新たな演劇スタイルの先駆け(音響はスマートフォン、照明はキャンプ用ライト)。愛知県発の地方演劇、また殆どは社会人をしながらの演劇であり、当日に出会ったゲストとの掛け合いは演劇を持続可能なものとし、演劇の未来へ光を差した。(杏仁様より)
それでは第3位です。
<3位>
スタジオフィオレ企画vol.2『NON SUGAR』
2025/9/11[木]~15[月]@サンオールスタジオ
コメント
自身が抱えている事実や本音から目を背け、普段通りの日常を送っている料理教室で起きた一つの事件をきっかけに、先生と生徒が己の抱える現実と真剣に向き合い希望や絶望を表現してくれている。「真実って甘くないわよね」このセリフから象徴されるむき出しの感情に触れて、終始涙が止まらず、観終わった後に正直に生きてみようとそんな気持ちにさせてくれた素敵な舞台でした。(おしげ様より)/span>
グループシアター第16回本公演『THE LAST SONG 2025 遺魂』
2025/8/14[木]~16[土]@渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
コメント
終戦80年の戦争をテーマにした作品でした。その時代に確かに生きていた学生、女給、軍人、一般人など立場が多様な視点から見る戦争への向き合い方、どう生きていて何を大切にしていたか。そしてそれが無情になくなっていったか。悲しいだけではないそこに生きていた人たちを色濃く描くことで時代背景や戦争の惨さ、恐ろしさ、悲しさ、理不尽さがリアルに流れ込んでくる作品です。
忘れてはいけない、伝えていかなければいけない。そう思わされました。(ゆうこ様より)
そして、第2位!
<2位>
三島由紀夫生誕百周年記念『わが友ヒットラー』
2025/12/11[木]~21[日]@新国立劇場 小劇場
※こちらの公演は新国立劇場小ホールでの上演になりますが、舞台のレイアウトにより客席数が386席以下とのことで対象とさせていただいております。
コメント
わが友ヒットラーは、歴史的事実を基にした戯曲であるがゆえに、最初から最後まで息が詰まるような緊張感に満ちた会話劇でした。手に汗を握りながら観ているうちに、ただ座っているだけなのに、終演時にはどっと疲れを感じるほど圧倒されました。しかし同時に、観てよかったと心から思える作品でした。一つ一つの言葉や動きのすべてに意味が込められていると感じられ、登場人物たちの心理が鋭く突き刺さってきました。(ところてんマスター様より)
ヒットラーという題材で4人の会話劇、客席まで緊迫感がとても伝わってきました。誰の視点に立って観劇するかによって見え方が変わる作品で、複数回観劇する楽しさを感じることができました。小劇場だからこそ伝わる空気感やセリフのない沈黙までとても心地のいい作品でした。(しか様より)
そして、小劇場から選ぶ心のベストテン第1位2025で、1位に輝いたのは…!
<1位>
タカハ劇団『他者の国」

2025/2/20[木]~ 2/23[日]@本多劇場
コメント
タカハ劇団『他者の国」は、「理解する」という行為そのものを疑い、他者と共に生きることの難しさと痛みを描いた作品だった。登場人物たちの何気ない言葉の応酬が、無自覚な加書性や排他性を浮かび上がらせ、観る側の価値観まで静かに揺さぶってくる。観劇後も問いが残り続ける一作だ。(ちゃま♡様より)
優生思想という取り扱いづらいテーマをミステリーを絡めて上手く表現、伝えてくれた作品だなと思いました。
ラストにかけてキャラクターの本当の人間性が明らかになっていく場面や、ミステリーならではのどんでん返し、観客も騙されていたラストは2回目3回目の観劇でも新鮮な驚きを与えてくれる作品でした。(mny様より)
全てにおいてとても考えさせられた。
少しの笑いを挟みながらも語られるのは優生思想。途中の種明かしからじわじわと首を絞めていくかのような展開、そしてラスト。
絶望の中のほんの微かな共感。彼は少しでも救われたのか、もしもっと早く出会っていたら何かは変わったのだろうか。
戦時中の差別や優生思想は地続きで現代まで息づいている、そう思わせる舞台でした。(蕪様より)
以上です。タカハ劇団「他者の国」の関係者のみなさま、おめでとうございます。
最初にお伝えしているように、何か賞金がでるわけでも景品があるわけではありません。ごめんなさい。
また同じような企画をやる際は、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。



