演劇最強論-ing

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範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレイミング!〜私はロボットではありません〜 』(6/25~)

公演情報・チケット販売

2022.05.12




時代は笑って許せるか?

その集団は何度も何度も人々を怒らせた。彼らを怒る人々はせいぜい遠隔的にいやがらせを行うくらいで決してその集団の目の前には現れなかった。怒られた実感のない集団は、自分たちの過ちを忘れまた再び人々を怒らせるようなことをする。怒る人々はますます怒るがその集団を社会から抹殺することはできない。なぜならばその集団には驚くべき愛らしさがあったからだった。
—山本卓卓渾身の新作長編はめげない人々に捧げる生命讃歌。2020年の公演中止を経て待望の上演!


山本卓卓コメント
この戯曲は2年前に留学先のニューヨークで半分だけ書き、残りの半分を日本で書き終え上演するつもりでいた。それぞれの土地で書くことでハイブリッドな空気感が閉じ込められるような気がしていたからだ。ところが日本に帰国してまもなくCOVID-19の猛威が全世界を覆い、そして我々の公演が中止となった。こうした経緯で残りの半分を書くという計画が、すっかり宙に舞ってしまった。そんな振り上げた拳を途中で降ろさざるを得なくなってしまったこの半分の戯曲を、2年越しに書き進めてみることにした。この2年ですっかり世界は変わった。この変化など当然予期していなかった2年前の筆致は、威勢に満ちている。言うなれば、夢を見ている。この「夢を見ている」2年前の戯曲に現実を突きつけ「ほらね」などと冷たくアンサーするつもりはない。むしろ私はもっともっと深く鮮明な夢を見ようとしている。


作:山本卓卓
出演:埜本幸良、福原冠 
   亀上空花、小濱昭博(劇団 短距離男道ミサイル)、李そじん(青年団/東京デスロック)
   百瀬朔、村岡希美(ナイロン100℃/阿佐ヶ谷スパイダース)

■日程:2022/6/25[土]~7/3[日]
■会場:東京芸術劇場 シアターイースト
■料金:入場整理番号付き自由席
 一般:4,000円
 U25:3,000円
 ※当日券:各500円増し

*「U25」は、いずれも公演当日の年齢。(「U25」でご予約のお客様は、受付で証明書をご提示ください)
*未就学児入場不可。
*開演時間を過ぎますとお席にご案内できない場合がございます。
*車椅子でご来場の方はスペース確保のため、事前に劇団にご連絡ください。
*託児サービスあり(1週間前までに要予約

※本作はネット空間における誹謗中傷や炎上をテーマにしております。
人間の悪意に対して乗り越えていく様を描いており、下記のような、鑑賞者のトラウマを刺激する可能性のある表現を含みます。
あらかじめご了承のうえ、ご観劇ください。
<・悪意ある誹謗中傷を他者に投げつける表現 ・自死についての表現>

【感染症対策にまつわるご案内】
※本公演は、会場である 東京芸術劇場の規定 および、緊急事態舞台芸術ネットワーク「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」 に準じて創作・上演いたします。
※客席最前列とアクティングエリアまで2mの距離をもうけた設営を予定しております。
※感染症拡大などのやむをえない理由により、内容の変更や公演中止の可能性がございますこと、あらかじめご了承ください。
※公演中止の場合のみ、チケットの払い戻しを行います。

■お問合せ
090-6182-1813(範宙遊泳:制作)
範宙遊泳:Mail


「演劇最強論-ing」でもチケット取扱!
【一般・U25】2022/5/15[日]10:00~発売開始!

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範宙遊泳

2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。 すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。 生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。 『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。 ★公式サイトはこちら★