演劇最強論-ing

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範宙遊泳『心の声など聞こえるか』(12/17~)

公演情報・チケット販売

2021.11.12




これまで作・演出を兼任してきた山本卓卓が演出を手放し、脚本執筆に専念した創作シリーズを開始。
今回は、テキストと格闘する演出家の川口智子さんとタッグを組み、お互いに蓄積してきた知見や技術、ネットワークを横断しながら新作を上演いたします。
現代舞台芸術にとってこれまでも課題となっていた「社会からの孤立」や「アーティスト間の断絶」について、新しい”つながり”のスキームを提案いたします。


山本卓卓コメント
THIS IS JAPAN というようなものを描きたいとかねてから考えていた。
今回ぼくは劇作に徹し、とにかく、まずは読み物としておもしろく、質の高いものを、と一心不乱に書き上げた。
結果、戯曲を上演台本ではなく文学にすることができた。
これは劇作と演出を兼務し掌握するのではなく分業し譲渡する意識を持ったからだった。
戯曲を深く読み解き根幹のソウルを大事にしてくれる川口智子さん演出のもと、新しい風を感じられる一品になると思う。

川口智子コメント
自分の身体のままいていい。感情を動かしていい。劇場は、客席は、そういう場所でありたいと思います。そこには、あの人たちも一緒にいます。
今回の山本卓卓との企画には、“協働”とか“きずな”とか“マッチング”とかいう言葉は似合わなくて、そこには街角の空気があります。家と家に引きこもった結果、玄関から一番遠いベランダに出て、境界線をはさんだ向こうの部屋のベランダに出てきた人にいつもよりちょっと大きな声で話しかける。それ以上近づけないもどかしさよりも、顔も見たことのなかったその人と言葉を交わす喜びと驚きに流される。裏側の街角です。
そんな街角のような、ちょっと不思議な座組になりました。冬には街角に来てくださるお客さんのことを想像しながら、劇場で出会う時間をつくっていきたいと思います。


作:山本卓卓
演出:川口智子
出演:井神沙恵、滝本直子、武谷公雄、埜本幸良、李そじん/鈴木光介
※出演者6名、すべての公演に出演いたします。

■日程:2021/12/17[金]~12/19[日]
■会場:東京芸術劇場 シアターイースト
■料金:入場整理番号付き自由席
一般:4000円
U25:3000円
高校生以下:1000円(一律)
当日券:500円増し

*「U25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。(各種割引でご予約のお客様は、受付で証明書をご提示ください)
*未就学児入場不可。
【感染症対策にまつわるご案内】
※本公演は、会場である 東京芸術劇場の規定 および、緊急事態舞台芸術ネットワーク「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」 に準じて創作・上演いたします。
※客席最前列とアクティングエリアまで2mの距離をもうけた設営を予定しております。
※感染症拡大などのやむをえない理由により、内容の変更や公演中止の可能性がございますこと、あらかじめご了承ください。
※公演中止の場合のみ、チケットの払い戻しを行います。


「演劇最強論-ing」でもチケット取扱!【一般・U25】2021/11/14[日]10:00~発売開始!
チケットのお申込は下記ボタンから。

範宙遊泳

2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。 すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。 生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。 近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。 『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。 『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。 ★公式サイトはこちら★