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【多田淳之介:演出】KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ゴドーを待ちながら』(6/12~)

公演情報・チケット販売

2019.04.15




去りゆく平成。始まる令和。
男たちはいつから待っていたのか。そして、これからも待ち続けるのか・・・
不条理劇の不朽の名作、ついに上演!


日韓共同製作作品『가모메 カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞するなど、海外からの注目も集める多田淳之介がベケットの名作に挑戦します。

年代の異なる2バージョンにて交互に上演!

主人公のウラジミールとエストラゴンを、60歳代の昭和・平成ver.と30歳代の令和ver.の2バージョンにて交互に上演。年代の異なる2組が、同じ舞台装置のなかで、同じ台詞を語る・・・ゴドーを待ち続けた昭和・平成バージョン、これからも待つであろう令和バージョンの違いをお楽しみください。

不条理な現代に「待つ」ことについて問う!

瞬時に連絡が取れる現代では、「待つ」ことが無駄な行為のように思われつつあります。ただ、ゴドーを待つ二人。不条理劇の名作が喜劇と思える現代に、多田淳之介が切り込みます!

出演者のコメントが届きました!(5/31更新)
■出演 大高洋夫 コメント
鴻上尚史と僕は麻雀がしたかった。 1 人は確保、もう 1 人は・・・満場一致で早稲田大学演劇研究会の一期先輩で、現 KAAT 神奈川芸術劇場・芸術監督の白井晃さんに狙いを定め即電話。不在だった。失意のどん底、鴻上と二人で喫茶店。喋ることもなくなり沈黙に耐えきれず、ついと出た僕の言葉「そろそろ俺
たち劇団作んない 」鴻上の糸のような目が三倍くらいに開いた。第三舞台旗揚げ公演『朝日のような夕日をつれて』は『ゴドーを待ちながら』をベースにした作品。あれから 38 年、念願本丸ウラジミール。もしあの時白井さんと楽しく麻雀していたら第三舞台も『朝日 』もそしてこの舞台もなかったかと思うとゾッとする。白井さんのあの日の不在に心から感謝している。

■出演 小宮孝泰 コメント
最初に今回の戯曲を読んだとき、これは訳が新しいんだろうなと感じたんです。そのとおりでした。難解
なものを想像していたら、意外ととっ つきやすいんですよ。掛け合いのテンポもいまっぽい。あと、あき
らかにコミカルだったり、ふざけてたり。そこを難しく解釈することも可能なんでしょうけど、でももっ
と真に受けてふざけていいんだろうなと思いました。それでいて、詩的に響くところはちゃんとグッと
くる。だから僕としては、何かをわかろうとしたり、役を作り込むよりは、もっと等身大に近いカタチで
臨みたいところ。さすがに 60 歳過ぎてますから、キャリアの中からあの手この手と使える手も自然と出
てくるでしょうし。親しみやすいゴドーになる……のかな? そこは本番あけてのお楽 しみで。

■出演 茂山千之丞 コメント
昨年オファーをもらった時点で、千之丞襲名が決まっていたので、「おおっ」となったんです。というの
も、ウチは祖父(二世千之丞)も親父(茂山あきら)もベケット作品の演出をやっているし、僕自身もゴ
ドーのパロディのような芝居を作ったこともある。襲名のタイミングでこういうお話がくるのも、不思
議な縁だなと。今回はあくまで多田さんの演出ですので、僕としては一パーツとして自由に使ってもら
えたらと思っています。ことさらに狂言を出すつもりはないですが、どうしても透けてくるものはある
でしょうね。そういう、役者自身が透けてくる部分も また、この作品の魅了じゃないでしょうか。メタ的
な台詞もあるし、舞台装置もそう。僕自身が楽しみなように、お客さまにも楽しんでもらえたらいいです
ね。

■出演 渡部豪太 コメント
『ゴドーを待ちながら』の存在は知っていましたけど、オシャレな作品なんだろうなぐらいに思ってい
たんです。でも実際に触れてみたら、そんな生易しいものではないですね。懐が深いし、いろんな解釈も
できる世界が広がっていました。誰がいつの時代にこの作品に関わったとしても、当たる光の角度によ
って違った輝きを見せる宝石のよう。だから古い作品とい う意識はほとんどないですね。エストラゴン
とウラジミールという、ある意味、陰と陽のような一心同体の登場人物。別バージョンの大高さんと小宮
さんが最初の本読みから凄くて、ファンになってしまったんですけど、今は負けてられない気持ちがあ
ります。千之丞さんも強力ですから。ぜひ令和元年に、現代の最先端の演劇作品として、観にきていただ
ければと。



原作:サミュエル・ベケット
演出:多田淳之介
出演:
大高洋夫、小宮孝泰【昭和・平成ver.】  
茂山千之丞、渡部豪太【令和ver.】  
永井秀樹 、猪股俊明、木村風太

■日程:2019/6/12[水]~6/23[日]
■会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
■料金:入場整理番号付き自由席
一般5,000円
2バージョンセット券9,000円
シルバー割引4,500円(満65歳以上)、U24チケット2,500円(24歳以下)、高校生以下割引1,000円(高校生以下)

※U24、高校生以下、シルバー割引は、4/20よりチケットかながわの電話・窓口で取扱い(前売のみ・枚数限定)
※2バージョンセット券は、4/13よりチケットかながわで取扱い(前売のみ・枚数限定)
※未就学児入場不可

「演劇最強論-ing」でも「一般」チケット取扱!
【演劇最強論先着先行】4/15[月]12:00~17[水]18:00まで
【一般発売】4/20[土]10:00~発売開始!

チケットのお申込は下記ボタンから。

東京デスロック

多田淳之介を中心に2001年より活動を開始。古典から現代戯曲、小説など様々な題材から現代演劇を創作する。 近年は現代社会を取り巻く問題を取り扱い、客席と舞台との区分けを無くし、観客を含めた事象をも作品化するなど、現在を生きる人々をフォーカスしたアクチュアルな劇空間を創造する。2009年より東京公演休止を宣言、2011年より「地域密着、拠点日本」を宣言し、各地域に根ざす劇場、カンパニーと共に地域での芸術活動を推し進める。2013年には4年ぶりに東京公演を再開。 2011年5月にはフランスジュヌヴィリエ国立演劇センターFestivalTJCCに招聘。2009年より韓国ソウルでの第12言語演劇スタジオとの合同公演を毎年行い、2014年には『가모메 カルメギ』が韓国で最も権威のある東亜演劇賞を受賞。演出の多田は初の外国人演出家による演出賞を受賞するなど、国内外問わず各地にて活動する。 ★公式サイトはこちら★