演劇最強論-ing

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ロロ いつ高シリーズファイナル 2本立て公演『ほつれる水面で縫われたぐるみ』『とぶ』(6/26~)

公演情報・チケット販売

2021.05.28




vol.9『ほつれる水面で縫われたぐるみ』
愛してやまないビニールプールが破けたのは4歳のころで、母が破けたビニールをぬいあわせて愛してやまない熊の吾郎をつくってくれたのは5歳のころ。吾郎のお腹から真っ白でふわふわのハラワタが溢れ出したのは、たしか10歳か11歳で、ハラワタを筆箱にしまって持ち運ぶようになったのは13歳。15歳で友達のためにつくったお守りあめにすり替わってたって気づいたのは17歳だったけど、そのときにはもうただの砂糖になっていて、それを溶かして学校の水を甘くしてやろうってプールサイドに立っている私はいま18歳。

脚本・演出:三浦直之
出演:板橋駿谷、亀島一徳、森本華、重岡漠、多賀麻美



vol.10『とぶ』
ぼくの懐かしさはあなたの懐かしさじゃない。それをさみしいなんておもわない。いつかの放課後、体育館で進路指導の先生が「私の夢は光合成できるようになることです」って言ったことを、あなたは覚えてない。いつかの放課後、体育館で生徒会長が制服廃止をもとめて披露した手品をぼくは覚えてない。ぼくたちは、思い出を共有するためじゃなく、忘れたことを数えるためにいつまでもくだらない話を続けてるんだ、って気づくのは、もっとずっと先のこと。いまは、なにもわからないまま、さみしくなくて、体育館。

脚本・演出:三浦直之
出演:板橋駿谷、亀島一徳、篠崎大悟



いつ高シリーズとは・・・
ロロが高校生に捧げる新シリーズ
いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校シリーズ
本作は「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校」が舞台の連作群像劇です。
教室、下駄箱、屋上、図書室、学内のあらゆる場所で「まなざし」をテーマに様々な物語を発表します。 俳優はシリーズを通して同じ登場⼈物を演じ、作品ごとに主⼈公が代わります。 学内で起こる小さな事件の”ここ”と”あそこ”がまなざしで繋がれてゆき、シリーズ全体で大きな物語となっていく様をぜひお楽しみください。

■いつ高シリーズは、高校生に捧げます
1 テーマは「まなざし」
2 いつ校シリーズは全作品、全国高等学校演劇コンクールの出場ルールを守ります
3 上演時間は60分以内、10分間で行われる舞台美術の仕込みを公開します(照明や音響の設営を除く)
4 高校生の観劇料を無料にします
5 戯曲を全て無料公開します
6 部員数に合わせた二次創作を歓迎します


■日程:2021/6/26[土]~7/4[日]
*全ステージ2本立て上演となります
■会場:東京・吉祥寺シアター
■料金:
一般|5000円
U-25|4000円
当日券|各500円増
高校生以下|無料
親子ペア割引|1,000円引き(親御様の一般料金が1000円引きになります)


「演劇最強論-ing」でもチケット取扱!2021/5/29[土]10:00~発売開始!
チケットのお申込は下記ボタンから。

ロロ

2009年より東京を拠点に活動する演劇集団。 漫画・アニメ・小説・音楽・映画などジャンルを越えたカルチャーをパッチワーク のように紡ぎ合わせ、様々な「出会い」の瞬間を物語化しながら演劇の枠を拡張した活動を展開。三浦直之・初監督映画『ダンス ナンバー 時をかける少⼥』(製作:ロロ)がMOOSIC LAB 2013 準グランプリ他3冠を受賞。あうるすぽっとシェイクスピアフェス ティバル2014『ロミオとジュリエットのこどもたち』(作・演出:三浦直之)ではロロメンバー出演をはじめ、CM、ドラマ、映画など各⽅面でも活躍中。代表作は『ロミオと ジュリエットのこどもたち』『LOVE02』『あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語』など。『ハンサムな大悟』で第60回岸⽥國⼠戯曲賞最終候補作品ノミネート。★公式サイトはこちら★ ★いつ高シリーズ特集ページはこちら★