演劇最強論-ing

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KAAT×地点 共同制作第9弾『シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!』(5/27~)

公演情報・チケット販売

2019.04.1




シベリアは寒い、長い国です。行けども行けども、終りが見えない。面白いことや目新しいことは少ないけれど、その代りいろんなことを感じたり経験したりしています。川の氾濫や、寒さや、底なしのぬかるみ、飢え、睡魔などと闘って来ました。……モスクワでは百万ルーブリ出しても味わえないような感覚です。あなたもシベリアへ来る必要がある! ここに流刑になるように、検事さんに頼んでごらんなさい。
                                 あなたのアジア人の弟 アントン・チェーホフ

チェーホフが流刑地だったサハリン島までの旅に出たのは1890年のこと。未開の土地だったシベリアを横断してのこの旅は、当時はまだ命の危険が伴うもので、突然の決心に友人や家族たちは最初チェーホフ流の冗談だと思ったといいます。しかし、作家の決意は固く、4月から12月までの長旅が断行されました。
戯曲『三人姉妹』には「モスクワへ!モスクワへ!モスクワへ!」という大都会モスクワへ憧れる有名な台詞があります。しかし、チェーホフの心中に燃え上がったのは辺境の地シベリアと流刑地サハリンへの思いでした。憑かれたように東へ向かった作家の目には何が映じたのでしょうか。
ルポルタージュ文学の先駆けとも言われる紀行文『シベリアの旅』に、短編小説をコラージュし、地点がはじめて手がけるチェーホフ文学のオリジナル舞台。中心ではなく周縁へ。曠野を抜けていく旅に、ぜひご同行ください!

テキスト:アントン・チェーホフ
演出:三浦基
出演:安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、小林洋平、田中祐気

■日程:2019/5/27[月]~6/2[日]、7/13[土]~16[火]
■会場:KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
■料金:入場整理番号付自由席
一般3,800円、U24チケット1,900円、高校生以下割引1,000円、シルバー割引3,300円
2演目セット券7,000円(『シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!』『三人姉妹』両方観劇で600円割引)

※割引チケット、2演目セット券はチケットかながわの電話・窓口のみ取扱い(前売のみ・枚数限定)
※未就学のお子様のご入場はお断りしております。

「演劇最強論-ing」でも「一般」のチケット取扱!2019/4/6[土]10:00~発売開始!
チケットのお申込は下記ボタンから。

地点

 多様なテクストを用いて、言葉や身体、光・音、時間などさまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。劇作家が演出を兼ねることが多い日本の現代演劇において、演出家が演出業に専念するスタイルが独特。  2005年、東京から京都へ移転。2006年に『るつぼ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。2007年より<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、第三作『桜の園』では代表の三浦基が文化庁芸術祭新人賞を受賞した。チェーホフ2本立て作品をモスクワ・メイエルホリドセンターで上演、また、2012年にはロンドン・グローブ座からの招聘で初のシェイクスピア作品を成功させるなど、海外公演も行う。2013年、本拠地京都にアトリエ「アンダースロー」をオープン。(法人名:合同会社地点) ★公式サイトはこちら★