演劇最強論-ing

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地点『汝、気にすることなかれ』(8/5~)

公演情報

2017.08.10


chiten_nanji

『光のない。』(2012年)、『スポーツ劇』(2016年)に続く、地点のイェリネク第三弾。
あの長大なテキスト相手にスペクタクルを封印したら、そこには抱腹絶倒の世界が出現!?
私と私の意志による〈自分探し〉への徹底抗戦。どうぞ、私と一緒に歩きませんか?


「シューベルトの歌曲にちなむ死の小三部作」と副題のつく本作は、第三部に作者の父が登場するなど『スポーツ劇』の続編としての趣もありながら、オーストリア・ブルク劇場の大女優をモチーフにした第一部、白雪姫の物語を題材にした第二部と、それぞれ全く異なる設定で書かれた三部作です。全篇にわたって展開されるのは「目標を持たず、ただ自分自身の掌握という目標の達成だけを目指している一つの権力によって遂行されている戦争」から身をよじって逃げようとする人間の姿。この人間たちの姿に山や道や家や国までもが重ねて描かれるところがイェリネク戯曲の凄まじいところです。音楽は前二作に続き三輪眞弘が担当。必見の最新作!


作:エルフリーデ・イェリネク
翻訳:谷川道子
演出:三浦基
音楽監督:三輪眞弘
出演:安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、小林洋平

■日程・会場:
2017/8/5[土]~8/20[日]
京都・アンダースロー
■料金:
2,000円

地点

 多様なテクストを用いて、言葉や身体、光・音、時間などさまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。劇作家が演出を兼ねることが多い日本の現代演劇において、演出家が演出業に専念するスタイルが独特。  2005年、東京から京都へ移転。2006年に『るつぼ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。2007年より<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、第三作『桜の園』では代表の三浦基が文化庁芸術祭新人賞を受賞した。チェーホフ2本立て作品をモスクワ・メイエルホリドセンターで上演、また、2012年にはロンドン・グローブ座からの招聘で初のシェイクスピア作品を成功させるなど、海外公演も行う。2013年、本拠地京都にアトリエ「アンダースロー」をオープン。(法人名:合同会社地点) ★公式サイトはこちら★